2007年2月 ヨーロッパ卒業旅行☆
  〜ギリシア・イタリア・オーストリア・ドイツ・フランス19日間体力勝負!〜

2日目―ギリシア1日目―
 卒業旅行の実質日1日目!!


 疲れて眠かった割に浅い眠りだったので、普段ならまず起きないような時計のアラームでアッサリと眼は覚めました。

 左手首を探り当てて、「
横になっていては意識が落ちる!」と立ち上がると、遅れて2人の携帯が各々の音楽を鳴らしだした。

 音量と不協和音で結構五月蠅い。

 アスカは横になったまま携帯を握てこっちを見て、
メグミは止めて二度寝


管理人「おい、朝になったぞ」

アスカ「う〜ん」

メグミ「ZZZ〜」

管理人「・・・起きろよ。2人とも、オレより支度かかるんだろ」


 化粧も何もないので、着替えて顔洗ったら終わり。

 旅行の時はホント、荷物は少なくて済むし時間食わないから楽です。

 とは言え、起きていないのを待って洗面所使用が被ると面倒なので、さっさと着替え&洗顔に。

 ザッとした身支度を済ませて出てくると、アスカが着替え終わって、メグミは
まだ寝ていました


管理人「奴は、機内で眠れなかったのか?」

アスカ「一番起きてたみたいだよ」

管理人「お〜い、朝だぞ」

  ポンポン  ユサユサ

メグミ「zzz〜」

管理人「どうする?」

アスカ「メグミちゃん。朝だよ」

 ペシペシ ペシペシ

メグミ「う〜〜〜ん、あ、おはよう」

アスカ「おはよう」

管理人「おはよう。そろそろ、起きないと食事の時間がなくなるぞ」

メグミ「・・・・・・
アスカちゃんが起こしてくれた?

アスカ「そうだよ」

管理人「なんだ、その含みのある言い方は?

メグミ「ほら、
レイだと叩き起こされそうでv

管理人「んふふふ、
ベットから蹴落とすべきだったなvvこれからは、遠慮なく起こさせてもらおう」


 日ごろの行いが物を言います(笑

 2人が身支度をする間、することがなくなって暇だったので、本日午前にバスで回るところを―日本でいた時からの疑問解決のため―地図を眺めていました。

    ◎パルテノン神殿
    
○オリンピックスタジアム
    ○シンタグマ広場

 どこ?

 オリンピアの競技場に行く気なのか?

 いや、しかしあそこは以前
早朝(空が明け始めた頃だから6:00?)に出発して夜に帰ってきたデルフィよりも遠いはず・・・。

 パルテノン神殿を見た上で、行って帰ってこれるのか?

 いや、
無理だろ!

 行きたいのは、
すっごく行きたいけど!!

 首を傾げている内に2人の用意が整い、「まあ、直ぐに解ける疑問だし」と食堂へ。

 既に2組ほどが食卓に付いていました。


選択肢は、パン2種類に、ハムが5種類、卵、コーンフレーク、ヨーグルト
飲み物はコーヒー、紅茶、オレンジジュース、ミルク

 管理人の朝食は、向って左の奥。

 ハムは美味しそうではあったのですが、昨日の飛行機漬けで些か乗り物酔いを引きずっている胃が受け付けないので、パンと卵で済ませました。

 旅行に行くと、極端に食欲が落ちるのはいつものことですが(
主に乗り物酔い)、初っ端から友人に心配されてしまった。


アスカ「レイもういいの?」(お代りの帰り)

管理人「ああ、別に。って、お代りに、
左の追加の皿なんだ!?

アスカ「だって美味しんだもん!」

メグミ「ほら、全部食べてみたいと思うじゃん」


 素敵な笑顔で、乗り物酔いのない連中はお代りをしていました。

 
御当地の料理を食べたい放題は、羨ましい限りです。

 弱った胃は、油ものを嫌がるので。




 一端部屋に帰り、出かける用意をして8:00にロビー。

 朝は ホテル マリナ の前は通勤者が多く、とてもではないがバスの横づけはできないは、
ドサクサに紛れてスリは多いってことで、 ちょっと歩いてスタティウ通りでバスに。




 さてここで行き先がハッキリしました。



 オリンピックスタジアム = パナティナイコ競技場

 
パン・アテナ大祭用に作られたパン・アテナ競技場跡地に名士がお金を出し古代競技場に近い形で作り直した競技場



 分かりやすく言えば、
2004年のアテネオリンピックのマラソンゴール地点


 ・・・・・・オリンピアに行くとは思っていませんでしたよ。

 遠いから。

 
でも!!

 
まさか現代に作り直された競技場に行くとは思わなかったなぁ〜。

 確かに、2004年のオリンピックスタジアムですけどね。


パナティナイコ競技場 トラック 付近をバスで通過中、屋根の上に人形と見間違えた煙突


 ここに2004年には人が詰めかけて、駆け込んでくる選手を待ったんですねぇ。

 あんまり見ていなかったと言うか、2004年の夏ははイギリスに語学をもうチョイ高めるべく行ったので(
成果聞かないでください)、「帰りにギリシアに寄りたい!!」と主張したら、オリンピックの時に行く馬鹿がいるか!!」って却下された思い出しかないなぁ。

 「誰がオリンピックなぞ見たいか!ただ、ヨーロッパにまで行くなら、
ギリシアに寄ってこないなんてあるものか!!」と暴言吐きつつゴネてみましたが、料金上がるは、ホテル取れる様子はないは、人が多過ぎて治安が悪いと、オリンピックを見るのでなければ今行く必要性は全くないと駄目だしです。

 他の年なら、行けたと思うのですが
残念至極!!



 オリンピックとまったく無関係の右端の写真ですが、競技場からパルテノン神殿に移動する途中で発見したのです。


 「カンカン帽子を被った、太っちょの人形」に見えません?

  

 人間の視力で見ると、こんな感じだったんです。

 何だって屋根と言うか、煙突の上にカンカン帽子を被った人形が4つも置いてあるのかと思ったら、煙突の一部でした。

 煙突は石造りの所までだと思っていたので、カメラでズームにしてみていなければ、未だに「
ギリシアの煙突にはなぜ人形があるのか?」と悩んでいたことでしょう。





 大統領官邸横などを通り過ぎ、


 旅の目的の一つでもある
いざ、パルテノン神殿!!



 ゾロゾロとガイドさんの後をついて建設年やら破壊理由などを聞き流しつつ、思ったのは非常に犬が多い

 自然遺産系の動物の生態系まで入っている世界遺産は別にして、
あんなに堂々と犬が世界遺産内を歩き回っていいのか!?

 と言うほど犬が多かった。

 少なくとも日本であんなに野良犬がお寺や神社に入ったら怒られるを通り越して、
保健所に通報ものだと思う。

 両手で足りないほど犬ました。

 犬も「ギリシアに行きたい!」と言いだしたのと同じ様な頃から「飼いたいと!」言っていましたが、今は
遺跡が先です

 犬は、日本に帰ればいますから。



イロド・アティコス音楽堂 アクロポリスに上る門横のアーモンドの木 花の部分拡大
(アップにしまくったせいで画質荒いですね)


 普通に正面から上がっていくと、まず行き当たるのが 
イロド・アティコス 音楽堂

 今も音楽会が行えるほど保存状態の良いです。

 この写真では
壊れかけのところの方がハッキリと見えますけど・・・

 そして、この写真を撮った位置ですが、7年前(2007年当時)に
腰を痛めた石の上です

 階段2段分ほどの高さから、 ヒョイッ と降りたら
軽いぎっくり腰(当時16歳・・・ツラ!)を起したらしく、その日一日腰痛と吐き気に見舞われた恨みのある石

 リベンジを誓って、今回再度登り、
降りる時にはゆっくり片足ずつ!!

 流石に飛び降りるという愚行はしませんでした。

 
石を制覇して、意気揚々と腰痛なしで上を目指します。

 この前を通り過ぎると、保安用の鉄格子?の扉がありその内側にアーモンドの木。

 ガイドさんが「
桜と思うでしょ?思うでしょ?でも違うんだなー」と主張していたのが印象的。

 桜によく似た花をつけるのですが、
普通2月中旬には咲きません

 一月近く早く咲いています。

 この2007年の2月はヨーロッパ全体が、
暖冬だったため他の国でも冬の終わりを通り越して初春になっていました。

 坂になったアクロポリスを登りつつ、
冬支度で来るんじゃなかった!!と正直に思いました。

 ガイドさんの案内の関係上、「周囲を見るのは帰りに時間ありますから」ってすっ飛ばして丘の上に。


パルテノン神殿 パルテノン神殿アップ 珍しい金眼の犬 目元拡大

 階段を登り切ったところから、まず一枚。

 前に来た時と、丘の上の風景は変わりませんね。

 2500年近くもずっと変わらず(時に破壊されかけつつも)あったのですから、当たり前と言えば当たり前ですが。

 人が通りまくりので、ツルツルに磨きあげられた石に気をつけつつ、神殿の前に。

 周囲にもいっぱいいる犬の中、
一際目つきが悪く、金色の目をしたシェパードの雑種みたいなのが神殿正面入り口に陣取ってました。

 
犬で金眼は珍しいですよね?

 そう詳しいわけではないのですが、オレの知る金眼の犬種っていないので。

 強いてあげるならば、
オオカミ?

 奴らは金色の目がいますが。

 コイツも似た感じです。

 愛想を振りまくつもりも、すり寄るつもりもなく、かといって脅えることのない淡然とした態度。

 
うわぁ、日本にいたなら連れて帰るかも・・・vv

 そのくらいいい目つ付です!


 ですが、友人連はそうは思わなかったらしいです。


管理人「チッチッ 視線こっちに。・・・そうそう、ちょっと動くな」(右端の写真を撮ってます)

アスカ「レ、レイ・・・」

管理人「ちょっと待て。すぐ終わるから。よし!ありがとう。食い物何も持ってなくてごめんな!・・・で、何?」

アスカ「噛まれるとは思わなかったの?

管理人「は?全然」

メグミ「私、レイが噛まれるかと思ったよ〜」

管理人「いや、別に噛む気はなさそうだったが・・・、
鬱陶しい観光客って顔はされたと思うが」

 その後、「もう一・二枚〜」と近づいて撮りに行こうとするのは「
危ないから!」と止められました。

 
当人が思うより、はたから見ると噛まれそうな雰囲気だったのでしょうか?

 我が家のハスキーは
いっつもこんな目つきをしているんですけどね。

 友人に服を引っ張られ心配されるし、「
忠告聞かずに、初日に犬にかまれて帰国!は嫌なので諦めました


リカヴィストの丘 ディオニソス劇場 ゼウス神殿


 他にも撮るべきものは沢山!!

 と、パルテノン神殿の横を通過中に見えるもの。

 リカヴィストの丘は行ったことないのですが、景色が良くエーゲ海とアテネ町並みを一緒に楽しめるらしいですね。

 ただ丘の上には大したものがなく、レストランがあるくらいとか。

 それでも、一度は丘の上からエーゲ海とアテネの町を見て見たいなぁ。


 お次は、ディオニソス劇場。

 上から見る限りは、結構ボロボロ

 遺跡って言葉が当てはまります。

 そのため、
メグミはイロド・アティコス音楽堂の方をディオニソス劇場だと思っていたらしい

 何となく「
綺麗な方が本物!」って感じで。

 あとでガイドさんに突っ込まれたらしいです。

 なお、管理人はその間独りでひたすら写真を撮りまくっていました

 今一なのやピンボケなど多々あれど、「選別は後ほど!」と言う勢いで。


 3枚目は、ゼウス神殿〜。

 ここについては、この後すぐに行きますのでそっちで詳しく!

 ただ、目に着いたのはアクロポリスの人の多さに対して、人っ子一人いねー

 
今やお株は全てアテナに奪われ、父ちゃん置いてきぼり?って感じですね。

 見る分には、非常に見やすいですが


 時間がないので、アクロポリス博物館は素通り。


 もったいない!!


 と思っても、バスの時間があるので、お手洗いだけ借りて素通りです


 なんてもったいない!!



パルテノン神殿後ろから エレクティオン 只今整備中な階段 左の階段を下りた所から


 そんな訳で、せっせとひたすら写真撮ってました。

 写真集などではあまり見かけることのない、パルテノンの真後ろから撮ってみました。

 
・・・写真家が撮りたがらないの分かりますね。

 滅茶苦茶修理中って分かります

 それに、三角屋根の部分が吹っ飛ばされているので、
単なる長方形に見えますしね。

 「西洋の人は修理中を恥と思わない」みたいなことを思っているらしいので、日本の様に「一時修復中に付き入場不可」の代わりに短期集中って方式にはならないらしいです。

 どっちが良いかは分かりませんよね。



 
・常に修復な代わりに、何時でも見られるぜ!

 
・運が悪かったら全然見られないけれど、直しが終わったらかなり復元終了!



 運が悪かったらって、自国ならまだこれるかもしれませんが、他国で遠い国は難しいですよね。

 かと言って、「いつまでも、いつまで〜も」修復中ってのもなぁ。


 遺産などの修復中に行き当たると、「どっちが良いのやら」と思います。



 エレクティオンは、全く捻りも何もないよく見かける写真です。

 ただ、個人的にこの神殿の柱の女神像には思うことがあります。

 「美人だ」や「本物酸性雨でお肌がやられないように、アクロポリス博物館に避難中だったけ?」ではなく、「
騙された!」なのです。

 あれは、忘れもしない7年前!

 「あの柱は、カリアティスって言うんだよ」と教えた母が、
日本に帰る頃になって「あれ?カリアティスでなくて、コレーだっけ?」と言いだしました

 そして、日本に変えて調べた彼女は「やっぱりカリアティスだったよv」と、何かを調べたらしく結論を教えてくれました。

 その後、管理人自身が他の調べ物をしていると「
コレーが並ぶ」と言う様な表記が本にあり、混乱しました。。

 自分で調べなかった管理人も悪いのですが、実はどっちも正解だったようです。

 
カリアティスともコレーともいうようです

 
違いはよく分かりませんvv

 エレクティオンについてはしばしば見かけますが、2つの名称が同時に書いてある本は、見なかったので。

 書く前に、「無いかな?」と家にある資料を漁りましたが、
建築関係の資料なんてほとんどないよ!!

 唯一あったのは、横のパルテノン神殿に付いてばっかりでした。

 あとはエレクティオンをの施工をしたのが「カリクラティス」って人だとわかったのと、「コレー=乙女」ってことくらいで。

 「カリアティス」が女性を模した柱の建築様式の名前で、彫られているのが「コレー」なんでしょうか?

 今度図書館行って時間があったら調べてきます。

 未だに疑問が微妙に放置されていると、気付きましたので。



 「只今整備修な階段」は、これまた7年前にコケかけた階段です。

 パルテノンの床石全体がそうなのですが、人が大勢通るため、
ツルツルに磨きあげられているんです

 件の階段は結構急で、腰を痛めていたのも手伝ってツルっと行きかけました。

 「危ない」って思ったのは管理人だけじゃなかったんですねぇ

 それと、建造物が削られるのはよくないとも思ったのかもしれませんが。

 今回は、写真であるように
手すりが付いています

 そして、映ってはいませんが足元には、木で作った階段が、石の階段全体を覆っていました

 ただあのツルツルな床、パルテノンに如何に人が来てみて行っているかがよく分かりました。

 年月が経って石などで傷が付くではなく、
通る人で磨きあげられるとはいやはや凄い人の量です。




 あ、一緒に前に写っているのが連れ2人です。

 写真撮っている間に置いてきぼりにされかけて、慌てて追いかけた管理人です(苦笑



 この後は、バスに乗ってシンタグマ広場にて団体行動解散!

 
いざ、好き勝手にコースを組もう!!

2日目 後編:ゼウス神殿とスニオン岬